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零 from the muses のドラマーLIMEが サブカルチャーを通じて、自らの脳内をさらけ出す
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『アンノウン』
2011年 アメリカ
2011年 日本公開
監督:ジャウム・コレット=セラ

タクシーの事故から救出された主人公マーティンだったが、昏睡状態から目覚めると、
別の男がマーティンを名乗っており、妻でさえ彼のことを知らないという。
事故により自身の記憶が間違って書きかえられてしまったのか、そろとも何者かの陰謀なのか・・・

監督は前作「エスター」が好評だったジャウム・コレット=セラ ということで
少し期待したのですが、うーん
つまらなくはないし、そこそこのクオリティーはあるんですが、突出した点がなかった。
何よりこの設定であれば観客に驚きを与えるストーリー展開が必要だと思うのですが、すべて予測の範囲内で進んで行ってしまいました。
「疑うべきは自分か他者か」といった設定の作品も最近は増えてきている中、それぞれの作品が、それぞれの見せ方を出来ているものが多いだけに、生半可では難しいテーマではあると思いますけどね。
「エスター」ではオチの意外性こそなかったものの全体的に怖さや大胆さが際立っていただけに、今作でその魅せられる力が感じられなかったのは残念だな。
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『SUPER 8/スーパーエイト』
2011年 アメリカ
2011年 日本公開
監督:J・J・エイブラムス

自主映画を撮っていた少年たちが、貨物列車の事故に巻き込まれる。
貨物の中の謎の物体を見てしまった少年たちだが・・・

スピルバーグ制作、J・J・エイブラムス監督脚本のエイリアンもの。
地球襲来というよりは、一人一人さらっていくという感じなので、壮大な映像美が見られるのは、序盤の列車事故とラストのワンシーンのみで、全体的にはコンパクトに纏まっている感じがしました。
シリアスな少年たちのドラマが上手くSFに絡んでいくのかと思いきや、J・J・エイブラムス監督のいつもの悪い癖か、不要なジョークがシリアスな場面で連発されるので、緊迫感が感じられず。
ストーリー的にも、「自主映画を撮る少年たちのドラマ」と「SFホラー」の部分が全くと言っていい程リンクしておらず、1本の映画として存在する理由を見出せませんでした。
唯一の見どころは少年たちが作った自主映画が面白いことかな。
子供に観せる程子供向けでもなく、大人が観るには幼稚過ぎるし・・・
純粋な中学生くらいなら楽しめるかもしれないです。残念。
『シン・レッド・ライン』
1999年 アメリカ
1999年 日本公開
監督:テレンス・マリック

舞台は太平洋戦争。ガダルカナル島での連合軍と日本軍の戦いを描いた映画。
当時は前年度に公開されたスピルバーグの戦争映画『プライベート・ライアン』の話題性の陰に隠れてしまっていたように見受けられたが、
第49回ベルリン国際映画祭では、最高賞である金熊賞を受賞するなど高い評価を受けている。

俺の知る限りで最高の戦争映画です。
多くの戦争映画は、その中で起こる友情、生き様や死に様を描き、そこには彼らの正義が映し出される。
しかし本作には絶対的な正義が描かれることはなく、ただ、生きていることへの現実。それは自分であったり、仲間であったり、敵である日本人であったり。そして、それはたまたま舞台が戦場であっただけで、日常の社会と何ら変わりない世界にも見える。想像の中の美しい世界とは裏腹に、現実にある不条理。その不条理さえ、必ずしも悪ではない。それでも抗うのは自分が自分であることを見失わないためであるように思える。
人々の愚かさ、無力さ、哀しさ、力強さ、美しさ。その全てが詰まっている。
自分を見失いそうになった時に観たくなります。決して自分を裏切らない。その為に抗ってみようと、そんな力を貰えるような気がするのです。
『未知への飛行』
1964年 アメリカ
1982年 日本公開
監督:シドニー・ルメット

舞台は第二次世界対戦の後。
機械の故障で、水爆を積んだアメリカの爆撃機に誤った命令が下されてしまい、彼らはモスクワへ核攻撃を行いに向かうことになる。
アメリカ大統領はソ連にホットラインで連絡をとり、故意ではないことを伝え、アメリカ機の撃墜の要請を出すが、中々信じては貰えない。
モスクワに水爆が落ちれば、報復が始まり核戦争が起こることは必至である。
アメリカ大統領がソ連に信じて貰う為にとった決断は、あまりにも悲しいものだった。

監督は、残念ながら今年の4月に他界された『十二人の怒れる男』で知られる名匠ルメット。
あらすじだけ見るとドンパチ映画のように見えるが、実際には戦闘シーンは皆無に等しく、十二人の~同様にディベート映画であり、殆どのシーンが室内で撮られている。
ディベートのユーモアさ、かっこよさは流石といった感じだが、その中に光る痛烈で、正に
痛みを伴う核への警告は、見終わった後にズッシリと、これでもかと言うほどに胸に刻みこまれる。
映画としての面白さの中で、核兵器を持つ者への警告というメッセージを見せるのは、数多い外国の映画監督にも影響を与えた初代ゴジラと同じだったりします。
核兵器の怖さは日本人が一番良く知っているとは言うけれど、自分達の世代は戦争すら知らない訳で、核兵器の怖さはやはり映画なんかでしか知らない訳です。
伝えて行くべき日本人としては映画を通してでも知っておきたい問題ですよね。

原発が問題となっている今、核の問題は尚更重たいテーマではあるとは思いますが、手に汗握る、エンターテイメントとして本当に面白い作品でもあるので、是非観て欲しいと思います。
というか、観ないと損しますよ。
『太陽がいっぱい』
1960年 フランス、イタリア
1960年 日本公開
監督:ルネ・クレマン

アラン・ドロンの出世作であり、サスペンスの名作というと、このタイトルを挙げる人も多いでしょう。
昔の映画は観ないという人でも、同じ原作を映画化した、マット・デイモン主演の『リプリー』は知っているかもしれないすね。

お金持ちの友人フィリップとその彼女、そして貧乏な主人公トム。トムはある計画を思い付く。それはフィリップが持っていて、自分が持っていないものを全て手に入れられる、そんな完全犯罪となるはずであったが・・・

サスペンスでありながら、フランス、イタリア特有のほのぼのした明るい雰囲気が付きまとう。しかしそれが不気味さを引き立てているようにも見える。
其々のキャラクターが個性的で分かりやすく、漫画を読んでいるような観やすさもある。
サスペンスでありながら、ドキドキ感よりワクワク感が高い不思議な感覚も魅力的。
そして映像の美しさも忘れてはいけない。
今も尚、多くのファンを持つ本作。
50年前の作品であってもセンスがあれば色褪せないものですね。

なんだか普通の作品紹介になってしまったが、まぁ深く考えさせられるような作品でもないし良いでしょう。
純粋に楽しんだ者勝ち。
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