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零 from the muses のドラマーLIMEが サブカルチャーを通じて、自らの脳内をさらけ出す
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『ブラインドネス』
2008年 日本・ブラジル・カナダ合作
監督:フェルナンド・メイレレス

今回は映画「ブラインドネス」です。結局また暗い映画でゴメンナサイまずはじめに、本作は巷の評価が結構割れています。その原因の一つが予告編。予告編では「パニックムービー」の部分を全面に押し出し、いわゆる娯楽映画として扱っていた為、肩すかしを食らった人たちが悪評を入れていました。が、中身の無いパニックムービーなんかより全然深くていい映画、だと個人的には思っています。男性が運転中に突然失明してしまうことから始まり、失明が感染していってしまう。失明患者は隔離されるのだが…基本的には、目が見えない状態での集団生活の中で生じる人々の闇の部分を描いていて、結構へヴィーなシーンが続く。(グロはほぼ無い)とくに女性にはしんどいかもしれないです。物語上には絶対的な悪の存在があるのですが、ではそれ以外が正しい行いをしているのかというと、主人公を含めそうとも限らない。ただ人として生きようとすること。それを善か悪かで判断すること自体がナンセンスであるのかもしれないと思わされる。隔離施設の感じが、地震の避難所に似た感じもあり、正直今お勧めしていいかと問われると微妙なところなんですが、ただ、この映画非常に美しい映画だったりします。ネタばれ防止のため、あまり詳しくは書きませんが人の醜いところをこれでもかと見せているだけに、美しいところが通常以上に美しく見える。ラストはもしかしたら意外でもなんでもなく普通なのかもしれない。でもその「普通」に美しさを感じられたら、きっとこの作品は忘れられない1本になることと思います。
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