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零 from the muses のドラマーLIMEが サブカルチャーを通じて、自らの脳内をさらけ出す
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レビューだけだと何か淋しいので
普通のもブログも織り混ぜていこう
ってことにしました

いや、単純に大変なもんでね
嘘は書けないからレビュー読む前に見直すことにしてるんだよね
しかも、自分ルールで新作は書かないことにしてるんで、映画館で観てもそれのレビューは書けないという。。。
まぁこれはmixiで毎年書いてる一年のランキングの為だから、ルール解除しても良いんだけどね
映画以外のレビューもそろそろ書くかね

てことで、ちょいちょいどうでも良いことも書いてくんで、改めてヨロシクー
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『未知への飛行』
1964年 アメリカ
1982年 日本公開
監督:シドニー・ルメット

舞台は第二次世界対戦の後。
機械の故障で、水爆を積んだアメリカの爆撃機に誤った命令が下されてしまい、彼らはモスクワへ核攻撃を行いに向かうことになる。
アメリカ大統領はソ連にホットラインで連絡をとり、故意ではないことを伝え、アメリカ機の撃墜の要請を出すが、中々信じては貰えない。
モスクワに水爆が落ちれば、報復が始まり核戦争が起こることは必至である。
アメリカ大統領がソ連に信じて貰う為にとった決断は、あまりにも悲しいものだった。

監督は、残念ながら今年の4月に他界された『十二人の怒れる男』で知られる名匠ルメット。
あらすじだけ見るとドンパチ映画のように見えるが、実際には戦闘シーンは皆無に等しく、十二人の~同様にディベート映画であり、殆どのシーンが室内で撮られている。
ディベートのユーモアさ、かっこよさは流石といった感じだが、その中に光る痛烈で、正に
痛みを伴う核への警告は、見終わった後にズッシリと、これでもかと言うほどに胸に刻みこまれる。
映画としての面白さの中で、核兵器を持つ者への警告というメッセージを見せるのは、数多い外国の映画監督にも影響を与えた初代ゴジラと同じだったりします。
核兵器の怖さは日本人が一番良く知っているとは言うけれど、自分達の世代は戦争すら知らない訳で、核兵器の怖さはやはり映画なんかでしか知らない訳です。
伝えて行くべき日本人としては映画を通してでも知っておきたい問題ですよね。

原発が問題となっている今、核の問題は尚更重たいテーマではあるとは思いますが、手に汗握る、エンターテイメントとして本当に面白い作品でもあるので、是非観て欲しいと思います。
というか、観ないと損しますよ。
『太陽がいっぱい』
1960年 フランス、イタリア
1960年 日本公開
監督:ルネ・クレマン

アラン・ドロンの出世作であり、サスペンスの名作というと、このタイトルを挙げる人も多いでしょう。
昔の映画は観ないという人でも、同じ原作を映画化した、マット・デイモン主演の『リプリー』は知っているかもしれないすね。

お金持ちの友人フィリップとその彼女、そして貧乏な主人公トム。トムはある計画を思い付く。それはフィリップが持っていて、自分が持っていないものを全て手に入れられる、そんな完全犯罪となるはずであったが・・・

サスペンスでありながら、フランス、イタリア特有のほのぼのした明るい雰囲気が付きまとう。しかしそれが不気味さを引き立てているようにも見える。
其々のキャラクターが個性的で分かりやすく、漫画を読んでいるような観やすさもある。
サスペンスでありながら、ドキドキ感よりワクワク感が高い不思議な感覚も魅力的。
そして映像の美しさも忘れてはいけない。
今も尚、多くのファンを持つ本作。
50年前の作品であってもセンスがあれば色褪せないものですね。

なんだか普通の作品紹介になってしまったが、まぁ深く考えさせられるような作品でもないし良いでしょう。
純粋に楽しんだ者勝ち。
『カッコーの巣の上で』
1975年 アメリカ
1976年 日本公開
監督:ミロシュ・フォアマン

主人公は、精神病であるかどうかの判定の為に精神病院に送り込まれた犯罪者。
一癖も二癖もある他の患者達とともに病院生活をしていく。
ロボトミー手術を取り上げている作品としても有名。

この映画での病院という場所は、現代社会の縮図であり、自分の正義をふりかざし、全てを統制すもの(婦長)と、それを正しいと信じようとするものや、おかしいと思いながらも従うもの(患者)と、立ち向かうもの(主人公)で構成されている。

一見我が儘で、場の空気を乱し、それまであった人々の関係性を壊していく問題児である主人公だが、いつの間にか彼は患者達の中心に立っている。
何もせずにただ流されるだけの人々に、出来なくてもいいから実行するという勇気を与えていく様は、正に、様々なことに諦めかけて、前に進めずにいる現代の人と、それが求める理想のリーダー像のように感じる。

あまりハッピーな話ではないが、ユーモラスで、温かくもあり、確実に胸に届くメッセージのある、力強い作品です。
『ブラインドネス』
2008年 日本・ブラジル・カナダ合作
監督:フェルナンド・メイレレス

今回は映画「ブラインドネス」です。結局また暗い映画でゴメンナサイまずはじめに、本作は巷の評価が結構割れています。その原因の一つが予告編。予告編では「パニックムービー」の部分を全面に押し出し、いわゆる娯楽映画として扱っていた為、肩すかしを食らった人たちが悪評を入れていました。が、中身の無いパニックムービーなんかより全然深くていい映画、だと個人的には思っています。男性が運転中に突然失明してしまうことから始まり、失明が感染していってしまう。失明患者は隔離されるのだが…基本的には、目が見えない状態での集団生活の中で生じる人々の闇の部分を描いていて、結構へヴィーなシーンが続く。(グロはほぼ無い)とくに女性にはしんどいかもしれないです。物語上には絶対的な悪の存在があるのですが、ではそれ以外が正しい行いをしているのかというと、主人公を含めそうとも限らない。ただ人として生きようとすること。それを善か悪かで判断すること自体がナンセンスであるのかもしれないと思わされる。隔離施設の感じが、地震の避難所に似た感じもあり、正直今お勧めしていいかと問われると微妙なところなんですが、ただ、この映画非常に美しい映画だったりします。ネタばれ防止のため、あまり詳しくは書きませんが人の醜いところをこれでもかと見せているだけに、美しいところが通常以上に美しく見える。ラストはもしかしたら意外でもなんでもなく普通なのかもしれない。でもその「普通」に美しさを感じられたら、きっとこの作品は忘れられない1本になることと思います。
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